変わりゆく供養のかたち

供養のかたちの移り変わり

小規模化する葬儀、小型化する仏壇…。
時とともに移りゆく供養のかたちにともなって供花もサイズやデザインが大きく変わってきました。変わりゆく供養のかたちの一部をご紹介します。

 

 

変わりゆく仏壇のかたち

戦後の核家族化が進んだ結果、今日では、住宅が小さくなり、大きな仏壇がない家庭も多くなりました。仏壇どころか、マンションなど和室さえない住居も珍しくはありません。先祖伝来の仏壇と仏間は遠い昔の景色にさえ思われます。このような住環境の変化にともなって、新しい小型の仏壇が現れています。手狭なスペースにもすっきりと収まるコンパクトなサイズ。和室洋室を問わず部屋のインテリアにマッチするフォルムと色合いをもっています。このようなあたらしい仏壇に供える花として、従来の仏花よりも小さなサイズで、色調や種類のバリエーションが豊富な花のアレンジが必要となってきています。

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手元供養

小型の仏壇よりもいっそうコンパクトで、より生活の中で身近に取り入れられる供養の新しいかたちとして、手元供養の品々があります。伝統的な仏壇、位牌、お墓に加えて、現代の生活様式に合うように変化してきたものですが、最近では、遺骨を手元に置くという新しい供養の様式にも対応する製品として注目されています。ミニサイズの仏壇や骨壷など、手のひらに乗るほどに小型化していて、デザインがモダンなため、現代のインテリアにも自然に溶け込み、日々の暮らしの中に小さな祈りの空間を提供してくれます。思い出の写真や愛用の品などと共に、手元供養の一部として飾られる花には、これまでになかったさまざまな条件を満たす必要があります。手元供養品の大きさに合わせてサイズを選んだり、飾られる場所の水替えが難しかったり、また、季節はずれでも故人の愛した花をいつも飾っておきたい、などです。

 

近年の墓石の半数が洋型

墓石の色や材質にこだわりが高まっている。13年の和型が占める割合は41.7%、横長の洋型は39.8%、好きな言葉を彫るなどのデザイン型も11.4%と伸びている。<全国憂慮石材店の会調べ>お墓のかたちが変わっている近年、供花、仏花のデザインも変化が求められています。

墓前に飾られる仏花がどのくらい長く鮮度を保てるかは、天候に大きく左右されます。近年、冬は暖冬ですが、夏は猛暑になる傾向が強く、屋外に飾られる花にとってはたいへんに厳しい状況になっています。原因には地球温暖化の影響もあるため、この状況はすぐに変わるようにはみえません。そのため、天候に左右されることが少ない仏花として造花の重要が高まりつつあるようです。花を供える者にとって、安心して長期間飾っておける花は魅力的です。また、墓地の管理者にとっては、ゴミの始末に手が掛からないことや、いつまでもあざやかな色彩を保つことができるため、墓地全体の雰囲気を明るくしてくれる要因にもなってくれることが好感度を増しているようです。

葬祭

地域共同体などのコミュニティを中心としてきたこれまでの大型の葬儀が減り、かわって近親者だけで営まれる家族葬が増えています。家族葬では、規模は小さくなる一方で、従来の形式よりも、「送る人」の気持ちや「送られる人」の個性を大事にした、よりオリジナルな葬儀を求める声が増しています。供花にも強いこだわりをもつ場合が多くあり、故人が好まれたお花、思い出のお花を使用されたいという声があります。

供花をとりまく今日の状況

供花をとりまく状況の変化としては、生花を禁じる霊園がでてきています。この背景には、実家の墓地が遠方にあるため、頻繁にお墓参りに行けない、という事情があります。生花を供えても、それが枯れる前に取り去るか、新しい花に替えることができないままに置いておかれるからです。この後始末は霊園の負担になります。また、最近の極めてコンパクトになった納骨堂には、生花を飾るスペースがありません。このような今日の供花をとりまく環境のさまざまな変化が、造花の顕在的・潜在的な需要を生みつつあるようです。

 

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